2025年12月12日、「KIT-ASEAN Joint Seminar 2025」がハノイ医科大学(HMU?ベトナム)において開催されました。本セミナーは、平成14年から実施してきた日越セミナーの後継事業であり、今回で22回目となります。
本セミナーを含む、日本、ベトナム、タイ、カンボジアの4ヶ国間の研究交流ネットワークを強化する取組みは、平成30年度に続き、日本学術振興会(JSPS)の令和5年度研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)に採択(令和5年度~令和7年度)されています。
今回は、ベトナムの事業連携機関であるハノイ医科大学のホストにより開催されました。ベトナムのほか、タイ、カンボジアの事業連携大学等から研究者や大学院生等、約100名が参加、本学(KIT)からは、研究代表者を務める福澤理行 准教授(情報工学?人間科学系)や亀井加恵子 副学長(国際担当)のほか、5名の研究者が参加しました。
ハノイ医科大学のPhan Thi Thu Huong 理事長の出席のもと、Nguyen Huu Tu 学長とTa Thanh Van 前理事長による挨拶で開会し、その後、バイオ分野とIT分野の2セクションに分かれて計24件の研究発表が行われました。各発表では参加者との質疑応答が行われ、予定時間を上回る発表も見られるなど関心の高さがうかがわれました。
その後、「KITとASEANとの国際交流におけるこれまでの成果と今後の展望」をテーマに、福澤准教授をモデレーターとするパネルディスカッションが開催されました。20年以上にわたり構築してきたネットワークを背景に、今後の連携強化に向けた多角的な議論が交わされ、会場内の参加者からもコメントが寄せられるなど、活発な意見交換が行われました。
福澤准教授による挨拶
パネルディスカッションの様子
全プログラムを通して、KITとASEANの諸大学とのこれまでの協力関係を再確認するとともに、今後の一層の連携深化が期待されるイベントとなりました。
セミナー終了後には、ハノイ医科大学の提案により、今年度末で定年退職を迎える亀井教授による名誉講義が行われました。講義では、ベトナムをはじめ各国から受け入れてきた留学生とともに行ってきたこれまでの研究の歩みを振り返るとともに、最新の研究成果が紹介され、約1時間にわたる充実した内容となりました。会場には、亀井教授のもとで学び、現在はベトナムの大学などで教員として活躍している本学の元留学生も多数駆け付け、講義は終始和やかな雰囲気で行われました。講義の締めくくりには、本学の元留学生を代表してVan前理事長から、長年にわたる教育?研究への感謝の言葉とともに、亀井教授に記念品が贈呈されました。
亀井教授による名誉講義
記念撮影の様子
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