本学学生支援?社会連携課長の徳岡由美さんが、2024年12月31日にアフリカ大陸最高峰であるキリマンジャロのウフルピーク5,895mの登頂に成功しました。
徳岡さんは、12月25日に日本を出発し、エチオピアを経由し翌々日の27日にタンザニアのキリマンジャロ登山口であるマラングゲート1,820mに到着、登山を開始しました。熱帯の山岳地帯に見られる雲霧林のトレイルを抜けてマンダラハット2,730mの山小屋に宿泊しました。28日は、キボ峰を眺めながら草原帯の中を8時間歩いてホロンボハット3,720mの山小屋に宿泊、翌29日も同山小屋に連泊し高所順応を行いました。30日は、草原帯から砂礫帯の道を約7時間歩いて山頂アタックの起点になるキボハット4,703mの山小屋に到着しました。
雲霧林のトレイルを抜けてマンダラハットを目指す
ホロンボハット3,720mの山小屋から
キリマンジャロを望む
キボハットを目指し砂礫の登山道をひたすら登る
キボハットの手前4,500m辺りから
キリマンジャロを望む
山小屋で3時間ほど仮眠した後、30日の深夜23時頃にキボハットを出発、ヘッドランプの明かりを頼りに九十九折の登山道と岩場を抜けてギルマンズ?ポイント5,681mに到達しました。その後、スノースパイクを履いて硬く凍った雪上稜線を進み31日午前8時10分頃、アフリカ大陸最高峰キリマンジャロのウフルピーク5,895mの登頂に成功しました。キリマンジャロは、七大陸最高峰の中では傾斜も緩く、登山ルートも整備されていることから容易な山とされていますが、当日の雪上稜線は気温マイナス12度、風速10m前後の風が吹いて、酸素は平地の半分しかなく、相当厳しいコンディションだったようです。
防寒着をしっかり着込んで
30日23時にキボハットを出発
31日午前8時10分頃ウフルピーク5,895mに
登頂成功(右:徳岡さん)
【徳岡由美さんのコメント】
今回の登山は、特に危ない箇所はなかったですが、6,000m近い標高は体験したことがなく、山頂アタック前は富士山よりも高いところから更に2,200mほどの高度を24時間以内で上げなければならず、かなりの息苦しさがありました。しかし高山病予防薬を飲んで対策をしていたこともあって、なんとか登りきることができました。
キボハットからの夜間登山は本当に長くて辛い修行のような登山でしたが、ギルマンズ?ポイントでは地平線にオレンジ色の光が差し込み夜明けを迎えました。山頂へと続く稜線では、朝日を浴びる氷河、大きな雪原のクレーター、そして真っ青な空と輝く太陽がとても印象に残っています。登山を支えていただいた山岳ガイドとポーターに心から感謝しています。
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