令和5年度海外教育連携教員派遣報告
西中 浩之 准教授 (アメリカ?コロラド大学コロラドスプリングス校(UCCS))

所属 威廉希尔官网 准教授
氏名 西中 浩之
期間 令和5年8月10日-令和5年10月5日
滞在先 コロラド大学コロラドスプリングス校(アメリカ)

 2023年8月から10月までアメリカのコロラド大学コロラドスプリングス校(UCCS)に滞在していました。コロラドスプリングスはコロラド州の州都のデンバーから車で1時間強のところにあり、ほとんど雨が降らずにカラッとした天気で快適な環境です。コロラドスプリングスはロッキー山脈のパイクスピークの麓にあり、アウトドアアクティビティが多彩でアメリカでも人気の町の一つです。ちょうど居住していたアパートから自転車で30分程度のところに、神々の庭と呼ばれる大型の奇石が集まった自然公園があり、ハイキングやサイクリング、ドライブなどが楽しめます。また、4,302mのパイクスピークは車での登頂やコグ?レイルウェイと呼ばれる電車での登頂が可能です。電車での登頂では、1,990mの麓の駅から、4,302mの山頂まで1時間で到着し、富士山を超える高さを短時間で楽しむことができます。麓駅まで車で30分程度のところにアパートがあったため、アパートを出て2時間かからずに富士山越えを達成することに成功しました。また、このコロラドスプリングスには、ニコラ?テスラの研究所があったこともあり、電気電子ともつながりの深い町です。

【UCCSについて】
UCCSは創立1965年と比較的歴史の浅い大学で、中規模な州立大学です。自然豊かな環境に囲まれたキャンパスで、教育に力を入れており、成長著しい大学として知られています。実際にキャンパス内では、リスやウサギなども走り回っており落ち着いた環境で研究に励むことができる大学です。

【UCCSでの教育?研究活動について】
UCCSでの滞在期間中は、現在共同研究を行っているC. Araujo卓越教授の研究室に所属させていただきました。今年度は研究室を縮小しており、教授と博士後期の学生1名のみの所属で、博士後期の学生とは異なる研究を行っていたため、主に教授との議論を中心に派遣期間を過ごしました。その議論では、現在共同研究を進めている新材料メモリの原理から、その原理の理解に必要なバックグラウンドの分野について指導いただきました。日本ではあまり組み合わされない固体物理と凝縮系物理にデバイス物理を有機的に組み合わせた原理を構築されており、多くの知見を得ることができ、大変すばらしい研修の時間を過ごすことができました。この研修期間に教育に関する議論をさせていただいたり、授業で採用している教科書などを教示いただいたり、教育面についてもよい経験をさせていただきました。これらの経験を今後の教育にフィードバックしたいと考えています。また、スタートアップやベンチャー企業を複数経営されており、そのアグレッシブな姿勢に感嘆させられました。来年度には当研究室からAraujo研究室への学生の派遣も予定しており、今後も共同研究を通じて交流を続けていく予定です。

【最後に】
スーパーグローバル大学創成支援事業助成による海外研修という素晴らしい機会を与えていただいたことに心より感謝いたします。また、国際課の皆様にも渡航の手続きなど大変お世話になり、感謝いたします。最後に、受け入れていただきましたC. Araujo教授と受け入れのためのVISA申請などでご協力いただいたUCCSのスタッフの方々には多岐にわたりご支援とご配慮を頂き、心より御礼申し上げます。


UCCSキャンパス

UCCSキャンパス

UCCSキャンパス


二コラ?テスラの研究所跡

二コラ?テスラの研究所跡


パイクスピーク山頂

神々の庭のバランスロック

左:パイクスピーク山頂、右:神々の庭のバランスロック

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