2024年7月20日から7月26日にかけて、KYOTO Design Lab主催で展覧会「折衷の未来」が開催されました。本展覧会は、先に開催された巡回展「フランク?ロイド?ライト 世界を結ぶ建築」にあわせて、ライトが親交のあった武田五一に贈った帝国ホテル二代目本館石膏模型をもとに、KYOTO Design Labの制作チームが3Dスキャン計測して複製した3Dプリントレプリカを、本学に移築再生されている武田五一設計の和楽庵で展示する、という趣旨のもとに企画されました。
展示された帝国ホテル二代目本館石膏模型の3Dプリントレプリカ
会場では、石膏模型の3Dプリントレプリカの展示と合わせて、本展覧会のために本学学生が中心となって新たに制作した、3Dプリントレプリカの制作プロセスを紹介するVR作品や現実空間上の模型外観にリアルな質感をバーチャルに重ねて鑑賞できるMR作品、また和楽庵の3D点群データを用いた体験型のプロジェクション作品が展示されるなど、デジタル技術を用いて先の巡回展とは異なる新たな展示体験の創出も試みられました。
MRコンテンツを体験している様子
模型外観にリアルな質感を
バーチャルに重ねて鑑賞できる
VRコンテンツを体験している様子
バーチャル上で模型を自由な角度で観ながら
制作プロセスを知ることができる
展覧会の初日には、「フランク?ロイド?ライト 世界を結ぶ建築」展の企画者であるパナソニック汐留美術館主任学芸員の大村理恵子氏、帝国ホテル二代目本館石膏模型3Dプリントレプリカの企画者である京都市京セラ美術館企画推進ディレクターの前田尚武氏をお招きしたトークイベントが開催され、展示企画の背景や3Dプリントレプリカの制作エピソードなどが紹介されました。
本展覧会の企画?監修を務めた
津田和俊准教授によるトークの様子
3Dプリントレプリカの制作メンバーによる
トークの様子
大村理恵子氏によるトークの様子
前田尚武氏によるトークの様子
6日間の展示期間中、学内外から約180名の来館者があり、KYOTO Design Labの最新技術で複製された帝国ホテル二代目本館の3Dプリントレプリカを鑑賞いただくとともに、VR?MRによるデジタルコンテンツも体験いただくことで、3Dプリントレプリカを様々な視点から楽しんでいただけた様子でした。また会場となった和楽庵に対しては、建築物としての関心だけではなく、今回のような展示空間としての活用方法にも好意的な感想が多く聞かれました。
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