本学ロボコン挑戦プロジェクトチームが「NHK学生ロボコン2024」に出場し、ベスト8に進出、技術賞を受賞しました

 令和6年6月9日(日)、ABUアジア?太平洋ロボコン代表をかけた選考会が、東京都大田区の日本工学院アリーナで行われ、本学ロボコンチームForteFibre(フォルテフィブレ)が出場しました。
 NHK学生ロボコンは、日本全国の大学や高等専門学校が参加するロボットコンテストとして1991年から始まったもので、今回は事前審査を通過した18チームが出場しました。
 NHK学生ロボコンでは毎年競技テーマが設定され、それに基づいたルールで各団体が競い合います。今年の競技テーマは「Harvest Day」で、ABUアジア?太平洋ロボコンが開催されるベトナムの棚田での田植えや収穫をモデルに、ロボットが「苗」や「もみ」に見立てたボールを決められた位置に移動させたり、筒の中に入れたりするといったルールで競い合いました。

  • セッティングタイムの様子

    セッティングタイムの様子

  • 田植えを行う手動ロボット

    田植えを行う手動ロボット

 本学チームは、予選リーグで慶應義塾大学?早稲田大学と対戦しました。予選リーグでは、もみを筒に入れる自動ロボットの不調があったものの、手動ロボットの田植えやもみの移動で着実に得点を稼ぐことができ、決勝トーナメントへ進むことができました。決勝トーナメントでは、新潟大学と対戦しました。新潟大学との試合は、実力が拮抗し、同点という結果になりました。しかし、最初に得点した新潟大学の勝利となり、本学チームは惜しくも敗退しました。
 残念ながら優勝とはなりませんでしたが、7年ぶりにベスト8に進出し、技術賞を受賞することができました。
 また、決勝戦の結果、豊橋技術科学大学が優勝し、大会史上初の3連覇を果たしました。豊橋技術科学大学は、8月にベトナムで開催される?ABUアジア?太平洋ロボットコンテスト?に日本代表として出場します。

【チーム代表 情報工学課程3年 富永さんのコメント】
 今回、機体が完全に自動で動く必要があるルールだったこともあり、過去のForteFibreになかった技術を多く開発する必要がありました。技術開発が思い通りにいかないことも多くある中、本番で皆様にお見せできる状況に持っていくことができた上、決勝トーナメントに7年ぶりに進出し技術賞を受賞することができ非常に嬉しく思っています。本番ではボールの認識が不調で、練習どおりの動きをお見せすることができなかったのが心残りですが、今回の大会の目標であった「新たなことへの挑戦」は十分に達成できたと考えています。最後になりましたが、助力応援していただいた多くの方々に心から感謝を申し上げます。次年度以降は、今年度確立した多くの技術をさらに成熟させ、ForteFibreが新たな高みに昇れるよう尽力して参ります。

【指導教員 機械工学系 平賀元彰助教のコメント】
 みなさまからの多大なご支援?ご声援をいただき、心より感謝申し上げます。おかげでベスト8に進出し、技術賞を受賞することができました。本大会では、もみを筒にストアするロボットの自動化が必須ということで、高難度なルールでした。自動ロボットの動作に不安定さもあり、手に汗握る試合展開が多く、決勝トーナメントでは悔しくも同点からの敗退という結果となりました。一方で、本学チームは優勝も期待できるほどの高い技術力を有しているとも実感しました。本大会での経験を活かし、学生たちのさらなる成長を期待しております。

  • もみ(赤いボール)を筒に入れようとする自動ロボット

    もみ(赤いボール)を筒に入れようとする
    自動ロボット

  • 試合終了後、チーム全員での記念撮影

    試合終了後、チーム全員での記念撮影

※テレビ放映について
 大会の模様は、以下のとおりテレビ放映が予定されています。学生たちが知恵を絞って製作したロボットによる熱戦をぜひご覧ください。  
NHK総合テレビ:令和6年7月15日(月?祝) 午前10:05~